ロジカルシンキングができないと嘆く前に目的を確認してみると良い
ロジカルシンキング、できる?できない?
会社の研修で珍しく学べたことがあったので書いておこうと思います。
研修では、振り返りと今後の目標というカリキュラムがあるのですが、 度々ジョハリの窓を使います。
ジョハリの窓とは、
自分が知る自分 | 自分が知らない自分
他人が知る自分 | 他人が知らない自分
という自分がある中で、
- 自分では気づいていない他人から見えている自分を教えてもらう
- 他人が知らない自分を知ってもらうようにアピールする
という軸を広げることで、多くを発信していきましょうという成長戦略に使う手法です。
私は、ロジカルシンキングを重視して仕事してきました。 同期からもその評価はある程度ありました。
しかし、とある先輩からは全く真逆で、ロジカルシンキングが苦手だよね、と言われたのです。
まだロジカルシンキングが足りない、ならまだしも、並以下の評価です。
そこで私は、目標としてロジカルシンキングを鍛えるという内容にしました。
もう一つの目標「目的達成に貪欲なる」
これは部長からのアドバイス。
技術屋さんって技術が好きだから過程にこだわる傾向ありますよね。
例えば、技術を勉強したいという前提がある状態で、ドキュメントはsphinxがいいらしい、 sphinxでドキュメントをまとめよう、なんていう過程を重視することばかりだったわけです。
→これは目的達成に貪欲になるという前提だと、「新規開発者が自力で開発可能なドキュメントを作成する」(結果としてsphinxで作成したら達成できた。)
となります。 (目標が定量的でないのは今回は指摘しないでください。)
行動してみて
私はそもそも目的と目標をあまり明確に使い分けられていなかったのかもしれません。
まず、今の自分の行動の"目的"はなんだろうと強く意識しながら仕事するようになりました。
すると結構仕事がうまくいくようになったのです。
結論
ロジカルシンキングができるできないの評価が別れていたのは、 目的を意識しないことで、 論理展開の方向性が間違っていたためなのではないかと思いました。
ロジカルシンキング自体は前からできていたが、 チームや先輩と目的が一致していない際に求めていないものを アウトプットしてしまっていたのだと思います。
目的が理解できれば意味のあるアウトプットが出せそうだという自信と、
事前理解がどこまで必要かという加減もわかり、
仕事がしやすくなったとも思います。
(以前は事前知識がないことによる言いようのない不安だけを抱えて仕事をしていました。
全てを理解できないのは当たり前のことですが、ではどこまで理解が必要なのかの判断が
つかずにいたわけです。)
さいごに
最近部長と面談して、もし後輩ができて、目的をしっかりもっているか確認するとしたらどうする?って聞かれました。
「目的をもつと、その達成手段はいくつかあると思うんです。 むしろ、複数の手法から目的に合わせて取捨選択して手段を決定していくと思うんです。 だから、今やっていることを、他にどんな手段で実現できるかを聞くのが良いと思います。」
と答えて、部長も大いに納得してくれました。